アクティブ思考法のメモ
今日は
「日経ビジネスAssocie 2006/10/03 〜 あなたの成果を5倍にする実践アクティブ「思考法」」をメモ。
記憶定着の原理
学んだことを脳に定着させる「IT理論」
学んだことがちゃんと身につかないのは脳のメカニズムに反した学び方をしているからだ。
記憶を左右するのは印象(Impression)と回数(Times)である。だが、学習の回数を増やすのには限界がある。
大事なのは印象を生み出す「変化」を日常に持ち込む習慣だ。
- IT理論
- Impression×Times
- 印象×回数
- 事故の記憶はなぜ鮮明か
- 印象を形成する3要素(1.体感、2.思考、3.感情)
- 体感
- 視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚
- 思考
- 過去の情報と比較(新規の情報、既知の情報)
- 感情
- 好き・満足 or 嫌い・不満足
- 体感
- 「意図的変化」を日々の生活に与える⇒いつもと違うことをする
印象がなければ何度同じことを繰り返しても覚えないってこと。
開脳に導く「意図的変化」
- 子供の頃は世の中に始めてみるもの、初めて聞くものが沢山ある
- 日常が変化の連続
- 大人の日常にはそれほど多くの"初物"はありません
- 何かを実現したければわざわざ「変化」をつけてやろう⇒セルフセレモニー
- 【セルフチェック】「過去1年間にいつもと違う○○をした!」
- いつもと違う「こと」をした
- いつもと違う「所」に行った
- いつもと違う「時」に行動した
- いつもと違う「人」と会った
- いつもと違う「やり方」で行動した
- いつもと違う「金額」を払った
「変化の激しい現代において、最も必要になるスキルは主体的に学ぶ力です。いかに思考停止に陥ることなく考え、行動し続けることができるか。それこそが人生の成否の境目になるのです。」
関連リンク
- <第2回>開脳に導く「意図的変化」 | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
- Amazon.co.jp: 限界を突破する「学ぶ技術」―いまの自分に満足できないあなたへ: 羽根 拓也: 本
- 叡智の禁書図書館<情報と書評>: 限界を突破する「学ぶ技術」羽根 拓也 サンマーク出版
- 「「限界を突破する「学ぶ技術」」羽根拓也(サンマーク出版)」読みました! 高瀬事務所なんとなくブログ/ウェブリブログ
- 「限界を突破する『学ぶ技術』」を読んで。/ライブラリー : アファメーションで独立・起業・夢実現。「いきなり!社長宣言!!」-“夢は口に出すことで実現する!”というアファメーション
人に教えることで自分も成長する「Lite」
- Lite(Learning in teaching)
- 学んだことを他人に説明すると予期せぬことが起こる
- 自分が思いもしなかった質問が返ってくる
- 反論される
- 「どうしてここが」というようなことが理解してもらえない
- 予想外の反応(変化)を通じて、学んだことへの印象が深まり自分の理解の足りない部分に気づくようになる
- 学んだこと(インプット)は人に話をしよう(アウトプット)⇒両方やることで学習効果倍増
- 学んだことを他人に説明すると予期せぬことが起こる
- Liteで生まれる四つの効果
- 能動的に話をするので印象度が高まる
- 口に出すことで定着・記憶できているか分かる
- 相手を代えることで別の印象が生まれる
- 自分の考えなどが加わり自分の言葉になる
- Liteをビジネスに使ってみよう
- 部下>>>上司
- 上司に報告後「・・・しようと思いますが、良い点と悪い点、改善点を教えてもらえますか?」と上司に感想を求めるかたちで上司の頭に報告内容を定着させる
- 上司>>>部下
- 部下に指示した跡に、「今指示したことのポイントを繰り返してもらえる?」と部下にLiteをさせることで、やり忘れや優先順位の付け間違い等を防ぐ
- 対顧客
- 商品の説明後、「どんなところに興味を持たれたでしょう?何かわかりにくい点はございませんか?」と質問することで発言を促し、印象を強くする
- 部下>>>上司
成長・発展の原理
「構築」と「変化」で自己成長を促す「C2理論」
「構築(Construction)」と「変化(Change)」の2つの英単語の頭文字からC2と呼ぶ。
成長を続けるためには「構築」と「変化」のどちらかだけに偏らず、両要素をバランスよく交互に行き来することが必要になる。
- 成長を引き起こす2つのC
- 構築 Construction
- 変化 Change
- 長期的な成長をするためには「構築」と「変化」を交互に繰り返すことが大切
- Q1「一極集中型」と「分散型」の違いは?
- 一極集中型のメリット⇒意志決定が速く効率が良い
- 一極集中型のデメリット⇒判断をトップに依存しすぎて、現場の人間が育たない
- 一極集中型の特徴
- 構築(Construction)
- 目標達成に向けて知識やノウハウを効率的に積み上げていけますが、構築すればするほど変わりにくくなる
-
- 分散型のメリット⇒フットワークが軽く変化に対応しやすい
- 分散型のデメリット⇒各自がばらばらに動くので効率が悪い
- 分散型の特徴
- 変化(Change)
- 状況に応じて素早く対応できますが、1つの目標にむけて力を結集するのには向かない
- 目指すところは、変化に強く、構築が強いダブルハイ
アイデアの質を自己成長させる「アウトバック」
- アウトプット(自分の考えを人に話す) 第1構築
- フィードバック(自分の考えに対して、その人から「良い点」「悪い点」「改善案」について意見をもらう) 第1変化
- アウトプット(自分の考えを違う人に話す) 第2構築
- フィードバック(自分の考えに対して、同じくフィードバックをしてもらう) 第2変化
- アウトプット(自分の考えをさらに違う人に話す) 第3構築
- アウトバック(構築⇒変化⇒再構築⇒再変化のサイクル)は他社の視点を借りることで強制的に変化を取り込める
- 注意点
- 最初は属性が近い人と(変化が強すぎると失敗に終わる可能性が高い)
- 構築が進んだら遠い人と(構築がある程度すすんだら属性の大きく異なる人と行うことで、見事なアイデアが出るかもしれない)
- 注意点
問題解決の技法
アイデアが次々と溢れ出す「リフレーミング」
- Q1 事業を始めたいのに資金が足りない。解決策をどれだけ出せる?
- 重要なのは回答数。選択肢が増えることで解決の可能性が高まる
- 普通人間は、1つの案を出すとその案にとらわれて思考停止状態に陥りやすい
- バラエティーに含んだアイデアを出し続けるには、「視点(フレーム)」の「移動」が必要
- 最初の案とまったく違う視点から考える⇒リフレームする
- 重要
- 止まらずに回答を出し続ける
- ひたすら、考え続ける
- 考え続ける過程で、「視点」(フレーム)を変え続ける
- 視点自体を言語化する
- 視点を言語化すると、メタ認知(客観視)ができ、視点移動がしやすくなる
- 対立リフレーミング
- 「金融機関に借りる」視点
- 「自己捻出する」視点
- 「貸す」視点
- 並列リフレーミング
- 「コスト抑制」視点
- 流通網を減らす
- 材料費を下げる
- 設備費を減らす
アイデアを実現可能にする「PICNIC」
- Q1 どんどんアイデアを書き出すことができるか確認
- [P]roblem 「問題」
- [I]deal 「理想」の姿
- [C]oncrete 「理想」に近づくための「具体的な解決法」
- [N]egative その解決策の「欠点」
- [I]deal 欠点を補った「理想」の姿
- [C]oncrete 理想に近づくための「具体的な解決策」
- PICNICは当初のアイデアを磨き上げる作業
- 地に足をつけた思考が大切
- PICNICの精度を上げるためには「チームでやる」が良い
- Q1 新入社員の離職が多い。どうやって人材を確保すればいいか。何人かでチームを作りPICNICで答えよ
ブラッシュアップの手法としてPICNICがある。
関連リンク
弱みを強みに変える発想法「弱みリバース」
- 「弱み」も裏を返せば「強み」になる
- 弱みの第1視点から、第2視点となるキーワードをどれだけ出せるかが重要
常識を覆して発想する「常識リバース」
- 常識で凝り固まった思考をひっくり返す
- 常識を覆す発想は「驚き」「関心」「共感」を引き起こす
- 常識を「確認」して「転換」して「考案」する
関連リンク
既知×既知で新規性を生む「K2N法」
- K:Known
- N:New
- Known × Konwn = New (K2N)
何を | いつ | どこで | 誰が | どうやって | なぜ | 値段は |
- 失敗のない掛け合わせをするためにも、思いついた言葉の属性を言語化させることが大切
- 5W2Hをつかった視点移動表
- 対象商品に関する「いつ、どこで、誰が、どうやって、なぜ、いくらで」を意図的にずらす
言いたいことを効果的に伝える「CUE」の威力
相手に対して、ボールをくるくると動かすように、上下左右前後など様々な方向から情報を提示することで、相手がこちらの話をもっと聞いてみたくなる、そのきっかけを与える
- 「上」全体像を一言で表す
- 「下」具体的な例を挙げて説明する
- 「左右」他のもの、他者(社)の場合と比較する
- 「前後」原因と結果を話す。なぜそうなのか、説明する
- 「周囲」もう一度、話の趣向を整理する
- 「展開」相手に提案を投げかける
- 抽象から具体、因から果へ
Q&A
ありがちな悩みに新思考法で答える
- Q1 人の名前を覚えられません、どうすればいいでしょうか?
- 差異を作って脳に認知させる
- 視覚情報(髪が生えている、色が白い、メガネをかけている)
- 音情報(名前、発音、声)
- 「○○さんですね」と口に出すことで体感する
- 「どういう漢字を書きますか?」と質問
- 能動的に言うことで記憶が定着しやすくなる
- 名前を忘れてしまった場合も、「すみません、大変失礼ですが、お名前をもう一回聞いてよろしいでしょうか。○○さんですね。」と必ず聞くこと
- 差異を作って脳に認知させる
- Q2 外国語をマスターするにはどうすればいいですか?
- 教科書に変化はありません
- 変化要因が強い「人」をうまくつかうこと
- 外国人が沢山いるアイリッシュバーのような場所に行って英語で話しかけてみる
- 勉強会を作る
- 1人500円ずつ出し合い、4人で外国人の先生を雇う
- Q3 会議で自分の意見を述べることができません。会議になると、何を話せばいいのか分からないのです。どうしたらよいでしょう?
- 必要なことは「構築」
- 1〜2年勉強し、という長期的構築があるが、すぐにできることからはじめること
- 製品開発の会議なら、事前に市場に出ている類似品を少し見て回るだけでも情報を積み上げたことになる
- 職場でのポジショニングを明確にする
- 仕事の中で自分の得意分野を把握(自認)する
- 今度はそれをあなたの才能だと他人が認める(周認)レベルまで高める
- 会議では常に得意分野に引き付けて発言する
- Q4 人前で話をするのが苦手です。初対面の人などには緊張してしまいます。将来管理職になることを考えると、この苦手意識を克服したいのですが・・・。
- 人と話さずに知らない人と意思疎通ができる方法から試す
- ブログの文章で自己表現する
- 実際に会う場合はポジショニングが重要となる
- 人前で話せないということを逆手にとってポジショニングする
- 人と話さずに知らない人と意思疎通ができる方法から試す