相互運用性の欠如による問題点
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/tyoutatu/jif19.pdf
のP.13より。
利用者PCの制限
- 状況
- A省は利用者PCにアプリケーションを導入
- B省とC省はJava アプレットをダウンロードして使用する方式
- A省のアプリケーションが動作するオペレーティングシステムのバージョンとB省・C省が前提
とするオペレーティングシステムのバージョンが異なる
-
- B省とC省が前提とするJava 仮想マシンの
バージョンが異なる
- 問題点
- 電子申請システムのアクセスが同
時に利用出来ない
-
- 利用者のWebブラウザによっては正しく動作しない利用者PCがで
きた
アプリケーション流用開発の問題
- 状況
- D省のシステムは .NET で
構築
-
- E 省では複数の業務を共通のサーバの上に乗せており、J2EE で構築
- 問題点
- アプリケーションの省をまたがっての移植が困難で、新規に文書管理システムを開
発することになった
マイグレーションの制限
- 状況
- F省で開発した人事管理システムはG社のデータベースをG社のハードウェアとオペレーティ
ングシステムの上で使っていた
-
- F省とH省がひとつになる
- 処理速度の高いH省のコンピュータ上で動かすことを検討
- H省のコンピュー
タ上で動作するJ社のデータベースを使用することも検討
- 問題点
- G社の
データベースはG社のオペレーティングシステムの上でしか動作しない
-
- G社のデータベースの替わりにH省のコンピュー
タ上で動作するJ社のデータベースを使用することも検討
-
- F省の人事管理システムはG
社のデータベースの独自機能を使用していたためJ社のデータベース上に移植することもできない
データの互換性の問題
- 状況
- L市が使用しているK社のワードプロセッサの新版が発売
- 2年後に旧版の
サポートが打ち切られる
-
- 市の予算では、市
職員すべてのPCに入っているワードプロセッサのアップデートを行ことができない
-
- L市ではすでに多くの電子文書がK社のワードプロセッサ独自のフォーマッ
トで蓄積
- 問題点
- K社のワードプロセッサと互換性の無いワードプロセッサに乗り換え
ることができない為、今後K社の製品計画に合わせてアップグレードのための予算を計上し
続けることになった