日本企業の新常識「国内採用抑制、海外採用増」を読んで。
http://president.jp.reuters.com/article/2010/05/17/07EDD7EC-6181-11DF-9170-10273F99CD51.php
何の効果もないのに始まった「高校無償化」
- 「高校の無償化」今年4月から公立高校の授業料が無料(私立高校生は年額約12万円を助成)になった
- 高校教育を税金で補うことによる目的・効果等の議論がない
- 無償化によって進学率は上がる
- 学力低下に歯止めがかからない状況で、高校教育やその先にある大学教育をどうするか
- 八ツ場ダム建設中止だが、高架橋は建設する
- 全入時代(大学は学生を確保するために推薦枠をどんどん増やして、今や入学者の50%は推薦入学という状況)
- 結果日本の高校生は全然勉強しなくなった
- 高校生の家庭での学習時間は1日平均1時間を切っている
- 韓国の高校生の平均は9時間
- 半分が推薦で合格するような緊張感のない受験状況
- 大学の教育に堪えない人材が圧倒的に増えて、工学部では高校数学と物理の基礎をやり直さなければ大学の授業が始められない
- OECD加盟国の中で高等教育の無償化に至っていないのは、「日本、イタリア、ポルトガル」の3カ国だけ
- 米国、カナダ、英国、オーストラリアが高校の無償化
- ドイツ、フランスは大学まで無償化
- 無償化を果たさない場合「結果ではなく機会の不平等」に満ちた社会を推進する
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/kokusai/1292096.htm
インド、中国、韓国より明らかに劣る日本人
- ハーバード大への日本人留学生の減少
- 今年の1年生のうち韓国人は200人、中国人は300人いるのに、日本人はわずか一人
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- 1960年代後半、MIT(マサチューセッツ工科大学)に通っていた頃、日本人留学生は70人、韓国人は一人。中国人に至ってはゼロである(中国系アメリカ人はかなりの数いた)
- グローバル企業のアジア太平洋地区における課長、部長、本部長クラスの経営人材を見ると、日本はアジアでも最弱
- アジアで順位を付ければインドがダントツ、オーストラリア、台湾と韓国
- 国を挙げて人材育成に力を注ぐ韓国では、TOEICのスコアが800点以上でなければ一流大学に入れないし、サムスンに至っては920点以上でなければ課長にすらなれない
- 日本を代表するグローバル企業・ソニーのカットオフ基準が650点
- 今やインドネシアあたりのマネジャーのほうが、日本人マネジャーよりはるかに優秀で手強い
「就職氷河期」は半永久的に続く!
- 就職が決まっていない卒業生を授業料無料で留年させる大学
- 学生としては就活のモラトリアムが得られる
- 学校側は卒業生の就職率を下げないで済む
- 学校が数字を操作している
- 3月に発表されたパナソニックの11年春の新卒採用計画
- 11年春の採用は、国内外合わせて前年比1割増の1390人
- 国内採用は210人減の290人
- 海外採用は47%増の1100人
- 11年春の採用は、国内外合わせて前年比1割増の1390人
- 国内採用を抑制していることをどこの企業も隠している。
- 雇用喪失につながって世論の反感を買う恐れがあるから
- GEはインドだけで5万人を採用しようとしている
- GEのようなグローバル企業は、単に人件費の安い地域に生産拠点を移すだけではなく、設計、ファイナンス、経理、人事など支援業務や間接業務も海外の最適地に移している。
- グローバル企業である以上、全世界から人材を集めて最適なフォーメーションを組むのは当然
日本企業も10年ほど前からグローバル人事の必要性に気付いて、5年ほど前から焦り始めた。韓国のように世界中どこに出しても通用するような人材を国や教育機関がつくってくれない以上、自分たちで手当てするしか生き残る道はない、と。
- 昔の日本企業は海外で新卒を取らなかった
- 「現地採用」などと見下した言葉で海外の人材を集めていた
- 今本社の人事部が幹部社員として正規社員の採用を世界中でする
- 玉石混交どころか石しか出てこない日本の大学
- 外資系企業が日本人の採用を控える
- 「日本人はいくら金をかけて教育しても、なかなかマネジャーレベルの能力に達しない」と皆口を揃える
大学すらまともに行っていない超ゆとりの自分は、せめて二人の子供には大学に行ってもらいたいと思っていた。。
でも違うよね。
子供が子供に期待してどうする。