イノベーションのジレンマ ~ 破壊的イノベーションの原則 メモ。
イノベーションのジレンマのメモ。
3つの業界でのイノベーションの例
ハードディスクドライブメーカー
- 小型化、大容量化、低価格化で競争の激しい何度もイノベーションが起こった業界
掘削機メーカー
- ケーブル駆動から油圧式へ。
総合鉄鋼メーカー
- 大規模な高炉メーカーと、規模が小さい電炉で高効率な生産を目指すミニミル。
二つのイノベーション
持続的イノベーション
- 従来製品の改良を進めるイノベーションパターン
- 改善はしているが基本的には旧来通り
破壊的イノベーション
- 従来とは根本的に違うやり方で、今のやり方よりも良い方法。または良い可能性のある方法。
- 従来のやり方が通じなくなる可能性のある新しいやり方。
優良な企業が合理的に判断した結果、破壊的イノベーションの前に参入が遅れる前提
企業は顧客と投資家に資源を依存している(P.14)
- 企業の売り上げはどこから出ているのか?
- 誰のお金で成長エンジンを手にしたのか?
- そんな小さな利益のために私は出資してるのかい?
- 私が払ったお金はその製品の成長に寄与していますか?
- 私が求めているのはもっと簡単でいいからもっと安くしてほしいんだ。
- このお金でこれを買った場合そのお金はどこに行く?
- 顧客重視の資源配分
- プラットフォーム依存
- iPhoneアプリ開発はiPhoneというプラットフォームに依存している
- 依存がらみの意思決定はすぐに答えが出る。
- 確かにその方法なら将来は明るいかもしれない。ただ最初の数年に対して投資家は納得してくれないだろう。そもそも失敗したらどうするんだ?
- 資源の依存。優良企業の資源配分のパターンは、実質的に顧客が支配している。(P.144)
小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない(P.15)
- 需要はあるかもしれないけども、ニッチすぎる。パイが小さい。
- 小企業の200%成長は優しく、大企業の200%成長は厳しい。
- 小規模な市場は、大企業の成長需要を解決しない(P.144)
存在しない市場は分析できない(P.16)
- そこにお金をかけてほんとに回収できるの?
- 誰がそれを求めてるの?
- 欲しい欲しいって言ってるけど、ほんとにお金を払ってくれるの?
- 破壊的技術の最終的な用途は事前にはわからない。失敗は成功への一歩である。(P.144)
組織の能力は無能力の決定的要因になる(P.18)
- 指示はトップダウンんだけれども指示するための情報はボトムアップで集めてるの。
- この上司にはこういう情報は伝えないでおこう。
- 従業員の判断基準と上層部の判断基準
- 事件は会議室でおきてない。
- 組織の能力は、組織内で働く人材の能力とは関係ない。組織の能力は、そのプロセスと価値基準にある。現在の事業モデルの核となる能力を生み出すプロセスと価値基準が、実は破壊的技術に直面した時、無能力の決定要因になる。(P.145)
技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない(P.19)
- こんなやり方より今のやり方のほうが全然いいよ。
- 技術の配給は市場の需要と一致しないことがある。確率された市場では魅力のない破壊的技術の特徴が、新しい市場では大きな価値を生むことがある。(P.145)
現在進行形の破壊的イノベーション
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電気自動車の技術発展によって、カーシェアがやりやすくなっていたりするように、 いろいろな業界や製品が相互に関係している。